「スポーツに関わる仕事」と「スポーツで働きたい人」を繋ぐスポーツワークプラットフォーム MERCI(メルシー) 。Webだけでなく、リアルで交流して「スポーツに関わる仕事のリアル」を伝えるMERCI Talk。
3回目となる今回は、世界最大級のスポーツマネジメントアプリ「TeamHub」を開発しているLink Sportsの共同創業者CTO の濱本暁氏、今最注目のARスポーツ「HADO」を開発しているmeleapのリードシニアエンジニア 増田博志氏という豪華な2名のスピーカーをお招きしました。
3回に渡ってお届けしていきます。
第1回は「スポーツ × エンジニア」 キャリア編です。
今回の参加者はスポーツに関わっている人は少数で、多くがエンジニアの方、そして今後スポーツ業界に関わりたいエンジニアの方々がいました。まず初めに、登壇者からのご挨拶。サービスについて簡単に説明していただきました。
山本<ファシリテーター>(以下山本):
それぞれお二方のサービスについて教えてもらってもいいですか?

増田:
HADOとは、頭にヘッドマウントディスプレイ、腕にアームセンサーをつけて身体を使って戦います。腕を前に出すことで手からエナジーボールを出して、お互い正面で向き合って、3対3のチーム競技で点を取り合う新しいジャンルのスポーツです。

濱本:
TeamHubは、スポーツチームのマネジメントツールをアプリで実現するサービスになります。野球に特化しているわけではありませんが、野球のスコアなどを、ゲーム感覚で簡単にスコアを付けられるツールになります。

イベントでの偶然の出会いがきっかけに
山本:
それではまず、お二人がどんなキャリアを歩んで今スポーツの仕事に関わっているのか、これまでの経歴をうかがってもよろしいですか?増田さんよりお願いします。
増田:
ARスポーツのジャンルはもともとなく、この数年でAR・VRが出てきたので、それより前は10年ほどWebエンジニアをやっていました。自分はフロントエンジニアでしたが、IoTブームが来たときに、JavaScript一つで外の世界と繋がれることを知り、自分のプログラミングで外に出れることが面白いと思いました。
弊社のCCO本木とは昔からもともと知り合いでしたが、何をしているかはあまり理解していなかったです。IoTのイベントで偶然会い、その時がHADOのプロトタイプをお披露目するときでした。
実際に体験してみると「これめちゃくちゃ面白いじゃん!」と。自分も色々なことやりたい、外に出たいという時期に「一緒にやろう」と誘われて二つ返事でこの業界に入ることになりました。
山本:
まさかの出会いからだったのですね!それでは濱本さんよろしくお願いします。
濱本:
開発前はWebアプリのエンジニア20年ほどやっていました。年がバレてしまいますね(苦笑)
もともと大学の専攻が体育学部で、エンジニアとは縁がないところから、初心者でWebアプリケーションのエンジニアになりました。それから開発を続けていましたが、大学で専攻したスポーツの分野にどうしても執着がありまして、スポーツの分野で今までやってきたことが生かせないかと考えていました。
創業者にたまたま知り合う機会がありまして、スポーツ×ITで何か事業起こせないかとなって、長年のアイデアであったチームマネジメントツールを作ることになりました。
山本:
ありがとうございます。きっかけのお話をしていただきましたが、増田さんはたまたまイベントで出会ったのですね。
そもそもスポーツをやっていたり、いつかスポーツ業界に行こうと思っていたのでしょうか?
増田:
高校時代にスポーツはやっていましたが、それ以外はバンド活動をしたり、十数年スポーツに関わることはなかったですね。
山本:
一方で濱本さんはスポーツに戻りたいイメージは持っていたのですか。
濱本:
ずっと熱量持ってやりたいと思っていたかと言うと微妙ですが、心の何処かで引っかかっていたものがあり、実現する機会を伺っていました。
山本:
濱本さんは入るきっかけは何かあったのですか。
濱本:
Wantedlyを使いました。そこでスポーツ業界で働くをキーワードに探していたところ、何社か見つかったその中の一つがLink Sportsでした。
山本:
Wantedlyは競合サービスとなってしまいますが(苦笑)我々はITの業界など、いろいろな業界で活躍されてる方がスポーツに入るきっかけになればというイメージです。そのようなサービスにMERCIがなればと思っています。
スポーツに関心があることは譲れない
山本:
業界の中で働いて、採用に関わるタイミングあると思いますが、採用したい人物像はありますか?スポーツ業界でこのようなエンジニアは採用したいなどありましたら教えていただきたいです。
濱本:
スポーツ業界ということで、特殊なエンジニアの属性を持つ必要はないと思っていまして、一般的に言われる積極的・主体性・学習意欲・成長へのチャレンジをいとわない。そのようなエンジニアとしてのベースはありますが、僕たちが唯一こだわっているのは、何でも良いのでスポーツに関心があることです。
その点は譲れなくて、自らスポーツをしている必要はないですが、見ることが好きだったり、少しでも関心があると採用したいと思いました。
山本:
これまで濱本さんは経験がされてきたと思いますが、これまでの中で一番活きている経験は何かありますか?
濱本:
やはり僕たちのようなスタートアップの会社は、リソースをかけて、0から何か作り上げることに時間をかけるのは難しいんですよね。僕が長年、既にあるサービスを上手く活用して、それを応用して物を作り上げることやってきたので、それがスタートアップのITエンジニアとして活きるのではないかと思います。
増田:
エンジニアとして優秀な人物は、濱本さんが仰る通りだと思います。それを抑えつつ、弊社では特に現場で仕事すること多いので、PCを持っていって現場で修正したり、海外出張の際も、その場で修正してビルドし直すこともあります。
現場が好きなエンジニアは個人的には大歓迎です。現場が嫌いなメンバーもいますが、黙々と社内でバリューを出してくれます。ただ、せっかくなので弊社で働くのであれば現場に出てユーザーと触れ合い、現場を良くしていく意識が強いとより楽しめると思います。
山本:
増田さんは企業とフリーランスでの経験が両方ありますが、今に生きていることなどありますか?
増田:
フリーでやっていて良かったことは、自分で動いてやるのが当たり前だったことです。今でも自分で決めて動く、動いて駄目ならそのとき謝ろうという考えです。まずは動こうというのが、フリーの人は多いイメージですね。
次回(第2回)は、HADO、TeamHubの両サービスについての話題について触れていきます。
第2回はこちら🔽
https://ascenders-merci.com/articles/3
第3回はこちら🔽
https://ascenders-merci.com/articles/13
◆イベント協賛
MERCI Talkの協賛企業に「BASE FOOD 」様に完全栄養のパン「BASE BREAD」を提供していただきました。
https://shop.basefood.co.jp/products/basebread

◆登壇スピーカー
・株式会社Link Sports共同創業者CTO 濱本 暁 様
アルバータ大学体育学部では身体教育学を専攻。その後ハードウェアメーカーに就職し、ngi group(現ユナイテッド株式会社)、netprice.com, Netmile CTOを経て、Link Sportsを創業。現在は技術責任者として「TeamHub」を統括。
株式会社Link Sports様の企業詳細ページ
https://ascenders-merci.com/companies/3
・株式会社meleap リードシニアエンジニア 増田 博志 様

元Webエンジニア。過去に個人活動で街歩き謎解きを共同制作したCCO本木と数年ぶりに再会・意気投合しHADOというテクノスポーツを開発したmeleapにJoin。10年のフリーランスWEBエンジニアを経ての異業種転職を果たす。自称の肩書きは「現場エンジニア」
常に最も現場に近い場所でHADOを作ることを信条に日々競技者の元へ足を運ばれています。
株式会社meleap様の企業詳細ページ
https://ascenders-merci.com/companies/78
◆ファシリテーター
・Ascenders株式会社Managing Director 山本 大輔
静岡県出身。筑波大学蹴球部を経て、世界有数の人材会社であるJAC Recruitmentに新卒入社。2年半でシニアコンサルタント職に昇格。Ascendersでは、新規事業MERCIのビジネスデベロップメント・セールスを担当。
B1リーグレバンガ北海道所属の山本柊輔は弟。
Ascenders株式会社 企業詳細ページ
https://ascenders-merci.com/companies/1