スポーツメーカーの平均年収は?メーカーのリアルとは!

スポーツビジネスニュース

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就職人気度が非常に高いスポーツメーカー 。スポーツメーカーと聞けば、野球やサッカーなどのグッズを製造・販売しているイメージが強いが、実際に業界の好調をけん引しているのは球技以外のものとなっている。

実は主にランニング用品やアパレル、登山やアウトドア用品といった製品を販売しているメーカーの存在が大きい。

近年では中高年層を中心に健康意識が高まっており、それがスポーツ産業界の成長を支えている大きい要因となっていると言われている。

そのため、各スポーツメーカー各社は従来の主要スポーツのグッズだけではなく、市場のニーズを捉えた製品製造・販売戦略をとることが重要となっている。

その上で、市場を理解できる人材の採用や人材にかけるコストは、経営戦略の中でも大きな意味がある。

本記事では、大きく変化するスポーツメーカー業界における人材の給与を元に、今後の採用周辺の展望を考察する。

外資メーカー競争激化?就職難易度は?

外資系のスポーツメーカーは、学生が主に参加できるインターンシップや採用試験の難易度が特に高い。

例えばアディダス ジャパン社には、トレイニープログラムという、18ヶ月から24ヶ月を通して行われる研修プログラムがある。1部署3ヶ月の研修で、それを7部署ローテーションすることによって、包括的にアディダスの仕組みを理解することができる次世代リーダー育成の場として位置付けられている。

また、Nike 社では採用要件が高く、英語やスペイン語などの外国語を素養として持っていなければ、入社が難しい。グローバル人材を世界から募る同社であるからこそ、採用要件の高さは世界でも見張るものがある。

しかし、入社さえできれば、年収レンジは日系のメーカーと比較して、高く推移するため、働きがいがあるのではないだろうか。年々採用要件が厳しくなる中で、就職活動における競争は激化している。

国内でも留学や研究をしやすい環境が整い、学生時代から「何を目的に、何を達成したか。」または「何をしたのか」が、非常に問われるようになってきている。

もし本気で、同社のような人気の高い企業に入社を希望するのであれば、大学や現状入っている会社の中で、圧倒的な実績を積むことが必須と言えるだろう。

スポーツメーカー の平均年収は?


それでは気になるスポーツメーカー 各社の平均年収を見てみよう。
※企業情報口コミメディア”キャリコネ”にて公表されている数値を記載。(グローバルウェイ社が運営する企業口コミメディア)

❶NIKE ジャパン

701万円

30代から年収のレンジが上がる傾向がある。

❷Adidas ジャパン

562万円

20代から給与水準は高く、徐々に上がる傾向がある。

❸株式会社アシックス

454万円

外資メーカーと比較すると、少々低く推移。

❹PUMA ジャパン

376万円

他のサイトでは500万円を超える記載もあったが、データが少ないため、低く推移している。

スポーツメーカーの働き方・給与は今後どう変わる?


スポーツメーカー は市場において、競争がかなり激化している。

NIKEやアディダスがアパレルで成功を収めたことにより、様々なメーカーがスポーツ関連の製品のみならず、普段でも切れる衣類の製造販売を始めた。

また、広報に関してもSNSが世間のトレンドとなった今、様々な形でマーケティング施策として落とし込まれている。

そして、日本国内の市場では、成長性の爆発的な伸びが考えにくくなっている現在、アジアの近隣諸国をはじめとした、新興国への進出も強化されている。

上記のような事象から、企業の採用ニーズとして、海外の市場に対しても柔軟に対応できるグローバル人材の確保が顕在化している。

海外拠点との連携の強化が必須となっているということもあり、とりわけ売上の伸びる市場へ流動的に人材を送り込む必要がある。

その上で、急な異動といった変則的な成果を出すことができる柔軟な人材を獲得したいのである。

また、採用要件が厳格化することによって、給与水準もさらに上がりやすい状況になっている。

日本国内のITベンチャーが勢いを増している昨今の日本マーケットでは、メルカリやサイバーエージェントといった、メガベンチャーが非常に高い給与水準で人材を囲い込んでいる。

上記も相まって、特に採用要件の高い外資系スポーツメーカーでは上記の企業以上の給与水準にしなければ上位2%の優秀な人材を獲得することができなくなっているのだ。

要するに、今後スポーツメーカーの給与水準はまだ上昇する余地はある。しかし、それ以上に入社までの競争率はさらに高まることは間違いないだろう。

もし、スポーツメーカーを含む、スポーツ関連の仕事に興味がある人は、下記のボタンから、「スポーツキャリア相談室」に遷移し、相談してみてはいかがだろう?