Link Sportsの共同創業者CTO の濱本暁氏、今最注目のARスポーツ「HADO」を開発しているmeleapのリードシニアエンジニア 増田博志氏をお迎えし、開催した『MERCI TALK』、3回に渡ってお届けしていきます。
今回はレポート3回目です。
第1回、第2回と合わせてご覧ください!
第1回はこちら🔽
https://ascenders-merci.com/articles/1
第2回はこちら🔽
https://ascenders-merci.com/articles/3
アメリカの競合他社を常に注目している
山本:
注目のサービスや企業、スポーツでもそれ以外でもよいのですが、どのようなものに注目していますか?

増田:
自社のコンテンツと繋げて考えると、来年くらいにはARグラスが来ると思っています。かなりの額の出資を集めているマジックリープ(Magic Leap)社があるのですが、そこから抜けたメンバーが中国に作ったエンリアル(nreal)というARグラスが来年出てきます。
今年のARイベントではデバイスはもう出ていて、少し触れた人はものすごいと。まだまだここからですが、初めてこの世に出てくるARグラスとしては相当なものが来ると言われているので、中国のエンリアルは注目しています。
山本:
想像がつかない部分があるのですが、何がどのようにすごいのでしょうか?
増田:
ホロレンズやマジックリープのグラフィックをメガネレベルでのデバイスで出せるらしいです。まだ触れていませんが、それくらいのクオリティのものがメガネレベルで出せている。
パワーの必要なアンドロイドが必要だったりと制限はありますが。そして、アップルも似たような形で攻めてくると思うので、AppleWatch、AirPodsとiPhoneとAppleグラスと全部持っていたら最高の体験できる。といった流れになるはずなので、2020年から先はARグラスの戦いが始まるのではないかと思って楽しみです。

山本:
濱本さんの方からお願いします。
濱本:
技術的なことは言えませんが、競合他社は見ています。アメリカに何社かありまして、そのうちの一つがゲームチェンジャーという会社です。
先程画像でも見せた野球のスコアリングがありますが、ゲームチェンジャーをベンチマークして作りました。全く同じではないですが、だいぶ参考にさせてもらっています。
ここのゲームチェンジャーがどんどん進化していて、スコアリンクが柔軟になっています。途中で間違えたスコアを簡単に直せたり、リアルタイムでスコアをつけたときに、その場にいなくてもブラウザを見るだけで試合の様子が確認できます。
例えば少年野球チームで親御さんが子供のチームのスコアをつけたとしたら、その場にいない親御さんも、投球がどこにいって、今の結果がこうで、とグラフィカルに見れることがアマチュアでも実現できています。僕たちもそこまで行きたいと思い注目して常に追っています。
今までできなかった体験をITの力で叶える
山本:
今後のスポーツ会の未来予想図を教えていただきたいのですけど、濱本さんよりお願いします。
濱本:
まだ、スポーツの世界はITが活かせてないと思っています。アメリカは特にデータ分析では進んでいますが、トップレベルの層には必要な分析も、アマチュアレベルで、遊びでやっているところに壮大なものは必要ないと思っています。
スポーツ×ITという意味では、アマチュア層、レクリエーションレベルの人が、スポーツをやる上でちょっとした便利なITのサービスやアプリが徐々に普及するのではないかと思っています。僕らもそのうちの一つのサービスですね。
プロではなくアマチュアレベルの人に向けたものが出てくるといいかなと期待を込めて言います。

山本:
増田さんからもお願いします。
増田:
弊社もそうですが、新しくITを使った競技は出てくると思います。空を飛びながら弾を打ち合う、水の中や宇宙など、ITの力で今までできなかったことができるようになる。その上で新しいルールの新しい競技が生まれるはずです。
VRの世界に入り込んで、空を飛び回ったり、そういう未来が間違いなく当たり前に来るんだろうなと思っています。
また、観戦事業の話をしましたが、今あるスポーツは間違いなく見る体験が絶対変わると思います。何十台のカメラで捉えて、目の前の机の上に再現して野球盤のように上から観戦できるとか、自分のプレーをSNSでシェアして、ARで机の上でリプレイできるなど。テレビ以外の体験が増えてくるのではないかと思います。
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今回、MERCI TALK vol.3 「スポーツ×エンジニア」、3回にわたってお届けしました。

次回MERCI TALK vol.4のテーマは【ファンマーケティング×スポーツ】です!
ぜひご参加ください!
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MERCI TALK vol.3 【スポーツ×エンジニア】
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◆イベント協賛
MERCI Talkの協賛企業に「BASE FOOD 」様に完全栄養のパン「BASE BREAD」を提供していただきました。
https://shop.basefood.co.jp/products/basebread

◆登壇スピーカー
・株式会社Link Sports共同創業者CTO 濱本 暁 様
アルバータ大学体育学部では身体教育学を専攻。その後ハードウェアメーカーに就職し、ngi group(現ユナイテッド株式会社)、netprice.com, Netmile CTOを経て、Link Sportsを創業。現在は技術責任者として「TeamHub」を統括。
株式会社Link Sports様の企業詳細ページ
https://ascenders-merci.com/companies/3

・株式会社meleap リードシニアエンジニア 増田 博志 様
元Webエンジニア。過去に個人活動で街歩き謎解きを共同制作したCCO本木と数年ぶりに再会・意気投合しHADOというテクノスポーツを開発したmeleapにJoin。10年のフリーランスWEBエンジニアを経ての異業種転職を果たす。自称の肩書きは「現場エンジニア」
常に最も現場に近い場所でHADOを作ることを信条に日々競技者の元へ足を運ばれています。
株式会社meleap様の企業詳細ページ
https://ascenders-merci.com/companies/78
◆ファシリテーター
・Ascenders株式会社Managing Director 山本 大輔
静岡県出身。筑波大学蹴球部を経て、世界有数の人材会社であるJAC Recruitmentに新卒入社。2年半でシニアコンサルタント職に昇格。Ascendersでは、新規事業MERCIのビジネスデベロップメント・セールスを担当。
B1リーグレバンガ北海道所属の山本柊輔は弟。
Ascenders株式会社 企業詳細ページ
https://ascenders-merci.com/companies/1