“所属しない”働き方。安部未知子が改革する、市民クラブの経営戦略

インタビュー

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安部未知子氏は、1993年のJリーグ開幕を機にサッカーをはじめたサッカー少女でした。大学院に進学し、スポーツマネジメントを専攻しながら東京ヴェルディやガイナーレ鳥取でのインターンシップを経験。卒業後は東京ヴェルディや京都サンガF.C.でスポンサー営業やチケット販売に従事するなかで、クラブチームが安定した収益を確保する難しさを痛感します。その経験から、現在は独立して、複数のクラブの新規事業の創出に奔走する日々を送る安部氏。どのクラブにも所属せずに全国を飛び回る、安部未知子氏の働き方を伺いました。

Jクラブの収益確保は難しい

大学卒業と同時に、それまで続けていたサッカーを辞め大学院に進学しました。そこでスポーツマネジメントを専攻し、現在の東京ヴェルディ、ガイナーレ鳥取でインターンシップを経験。

卒業前に東京ヴェルディからオファーをもらい、新卒で入社し、そこでスポンサー営業やチケット販売の事業に5年間携わりました。

その後出身地である京都に戻って、現在の京都サンガF.C.に入社し、同じようにスポンサー営業やイベント企画などを担当しました。

このようにずっと営業としてキャリアを積んできたのですが、ただユニフォームやトレーニングウェアに名前を入れるといった既存の広告商品を売るというよりは、スポンサー企業と一緒にゼロから企画を生み出していくのが得意でしたね。

サッカーボールに企業名を入れてみたり、電車の外装とつり革にロゴを入れてジャックしたり。そうしてチームとお客様の両方の利益になることを探していました。

ガイナーレ鳥取、東京ヴェルディ、京都サンガF.C.と、ロケーションも置かれる環境もばらばらのチームで営業を経験してきたのですが、そこでチームごとの違いも見えてきましたね。

たとえば東京ヴェルディは知名度も高いので、大体の企業に電話をすればアポをもらえるんですよ。一方で京都サンガでは、、、

元記事:AZrena